ダンプと衝突して過去にタイムスリップした田代と金太。特攻隊員として生きる羽目になった彼らの運命は・・・・・・。 原作を読んでまずその悲しさに泣いたんよね。時代だった、とひと言で済ませてしまえばそれ... [ all ]
ダンプと衝突して過去にタイムスリップした田代と金太。特攻隊員として生きる羽目になった彼らの運命は・・・・・・。
原作を読んでまずその悲しさに泣いたんよね。時代だった、とひと言で済ませてしまえばそれだけのことかもしれん。けどあの時代、生と死が隣り合わせだったあの時間の中で生きている彼らは一生懸命生きとったし輝いとった。国を守る事、それがイコール大切な人を守ることに繋がってたあの時代、もしかしたらヒトとして生まれて一番輝いてた時代なのかもしれん。死がそこにあるからこそ、生が輝きを増したんとちゃうやろか。今のうちらからは考えられんほど濃密な時間を過ごしてたと思う。
原作者の今井さんは舞台を再開させたわけやけど、これには理由があったんだと舞台の番宣で言ってたのを思い出した。あの9.11のテロのニュースでアナウンサーが貿易センターに突っ込む飛行機を差して「カミカゼ」と称した事が悔しくて仕方なかったんだと今井さんは言ってた。自分たちはアメリカでこの舞台を何度も繰り返して特攻隊とはこういう人たちだったと示して来たはずなのに、それがまったく意味を成してなかったことに「俺たちはなにをして来たんだ」と愕然ともしたそうな。
だからこそ、今井さんは再び舞台を再開し、オール英語と言う映画版も撮影してアメリカで上映する事にしたんだとも言ってた。
そういうことを踏まえながらドラマを見てたうち。
最初はただ単に剛ちゃん目当てで見てた。「俺を捨てないで」としがみつくシーンとかでは「かわいいっ、かわいいっ、ごーちゃん!!」なんてもうハート出しまくりやったもん。いや、他でもカワイイを連発しとってんけど(笑)。
なのに後半になるとそう思うことも少なくなって、ただただ見入ってた。
終盤、金太が写真を見つけて遺書を書いてたシーン。あの時の金太の決意が悲しくて痛くて堪らんかった。神社でのシーンも小さな貴子ちゃんに「出来損ないかもしれないけど・・・・・・愛してあげてね」と言った金太に涙が止まらんようになってしもうた。きっと金太は小さな貴子ちゃんのに自分の母親の貴子さんを重ねてたんだろうな。
この身体を岸田に返さなくちゃいけないと自分も出撃する事にした田代。この辺りの件は原作を読んでた方がわかりやすくていいかもしんない。徐々に岸田になって来る田代と福元になって来る金太の心情がどんどん入ってくるから。
出撃前に漫才をする2人が凄く輝いてたなー。最後だからこそ、今まで出なかった力が出てた感じがする。山田分隊長も辞めさせようとしたのに笑顔だったのを見た時も泣いてしまった。
あと、現代に戻った時。
んーと、あそこは原作を読んでないとちょっと不自然だった気がする。なぜ金太が死んで田代が生き残ったのか。金太は敵艦に突っ込めたけど、田代は途中で銃撃されて海に落ちてしまったんよね。だから田代は生き残って金太は死んでしまった。この部分をどこかに入れた方が「なぜ?」と言う部分が少なくて良かったような。
「アニキ、大阪帰ろう」の言葉に叶えられなかった金太の切なさがドバーッと襲ってきて号泣してもうた。でもきっと金太は満足だったんやなかろうか。
内容としては原作読みしてる自分としては随分とはしょってるなーという思いがないでもなかったけど、何かを伝える事は出来たドラマやと思う。今度地元で舞台があるから観に行って来ようかなー、なんて。
えっと・・・・・・剛ちゃん、このドラマに出てよかったね。旅サラダで神田さんも言うてたけどきっと糧になる。ぐっさんとの師弟関係もほんまもんみたく見えて、「あー、金太だぁ」とニヤニヤしちまいました。剛ちゃんの演技も、引きの時が以前よりも良くなってたと思う。もちろん剛ちゃんは目で演技する子だからアップやバストアップの時は流石やった。田代にどつかれた時のあの泣きそうな表情、堪りませんでしたもの。
「ごーちゃん、かわいいー」ばっかりのエントリーにしようかとも思ったけど(笑)。でもやっぱり戦争を題材にした話ってそれだけで終わりにしちゃあかんと思ってん。本音を言えばキャーキャーも言いたいんやけどね(笑)。
でも、今の時代の同じ年齢の子達はこのドラマを見てどう思ったんやろ。彼らみたいに大切な人を守るために死ななければいけない、と言う状況やなくても自分の大切なモノを守る事が出来る子がどれだけおるんやろか。平和ボケしてると言われる今、その平和がどんな犠牲の下に成り立っているのか考えてくれたらええな。そして目的もなく生きてる人たちが少しでも何かを見つけて、1秒1秒を大切にしてくれたらええな。